季節のしきたりと日本の心

師走(しわす・十二月)

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成道会(じょうどうえ)

十二月八日。
お釈迦様が悟りを開いた日で「お悟りの日」とも言います。
かつて、インドに程近いシャカ国の王子として生まれたお釈迦様が、城を出て国を捨て、修行を続けていました。
しかし、六年間の苦行も、道を得るものではない事を知ります。
そんなある日、お釈迦様が川に入って沐浴をしていると、スジャータという名の少女が乳粥を供養したのです。
乳粥を飲んで気力を回復したお釈迦様は、ガヤ村の菩提樹の下に座り、一人で心を静めて考えました。
そして十二月八日、東の空に輝く明星を見て、お釈迦様は悟りを開き、仏陀(ぶっだ)となったのです。
お釈迦様が三十五歳の時でした。
成道会の「成道」は、修行の末に「成仏得道」つまり悟りを開いて仏となる事を意味しているのです。
この日、寺院では法会を行うと共に、お釈迦様がスジャータの乳粥で救われたという事に倣って、ミルクを飲んでお悟りを祝うのが習わしとなっています。

煤払い(すすはらい)

十二月十三日。
本来この日は、正月を迎えるための準備を始める「事始(ことはじめ)」の日でした。
年神様を迎え入れるために、一年間でたまった家の内外の煤を払う大掃除を煤払いと呼び、正月を迎え入れるための宗教的な意味があったのです。
江戸時代には、この日が江戸城の清掃日となり、奥女中は普段の無地の手拭いではなく、染め模様の手拭いを使うなど、特別な行事とされていました。
現在でも、京舞の名門・井上流の家元のもとに舞妓や芸子が訪れて新春の挨拶をしたり、知恩院では御身拭式(おみぬぐいしき)と言って、本尊の煤を取り除いて正月を迎える行事が、京都の風物詩となっています。

今日は何の日?

一日 映画の日
    世界エイズデー
三日 カレンダーの日
    国際障害者デー
    奇術の日
五日 国際ボランティア・デー
九日 障害者の日
十日 世界人権デー
十二日 児童福祉法公布記念日
十四日 討ち入りの日
十五日 年賀郵便特別扱い開始日
十六日 電話創業の日
十七日 飛行機の日
二十一日 クロスワード・パズルの日
二十三日 テレホンカードの日
二十五日 「昭和」改元の日
二十六日 プロ野球誕生の日
二十七日 ピーターパンの日
三十一日 シンデレラ・デー

十二月の花

枇杷(びわ)・水仙・葉牡丹・福寿草・山茶花(さざんか)・椿・シクラメン・南天

十二月の野菜

大根・人参・蕪(かぶら)・蓮根・白菜・葱・京菜・ほうれん草・山芋・椎茸・牛蒡

十二月の魚介

鯖・サヨリ・鰆(さわら)・平目・蛤・河豚・牡蠣・蛸(あこ)・鰤(ぶり)

十二月の果実

林檎・蜜柑・橙(だいだい)

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