静岡の和食処

五月の旬の食材

魚介類

障泥烏賊(あおりいか)
イカは日本人の大好物の一つで、年間の消費量は60万トン以上です。
障泥烏賊は、イカ類の中で最も美味しいと言われています。
障泥烏賊とは、半円形のヒレをあおって泳ぐさまから、体の両側のヒレを馬具の障泥(あおり)に見立てたことから命名されました。
主な成分とその効能
漢方では、イカ墨は血行促進、イカの甲は止血などに用います。
亜鉛
コラーゲン生成 美肌 毛髪(抜け毛、薄毛など 味覚機能維持 抗酸化作用 活性酸素除去 生殖機能維持 ホルモンバランス 糖尿病 アルコール代謝 免疫力維持 血糖値の維持 精神安定
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋肉 便秘 むくみ
セレン
抗酸化作用 活性酸素除去 老化 ガン予防 重金属の解毒
タウリン
肝臓 高血圧 コレステロール抑制 血液サラサラ 動脈硬化 肉体疲労 眼精疲労
たんぱく質
免疫力強化 筋肉疲労 筋肉痛 筋肉、筋力強化 骨粗しょう症 毛髪(抜け毛、薄毛など)
ビタミンA
抗酸化作用 美肌 粘膜 目疲れ ガン予防 動脈硬化 風邪予防 免疫力アップ 生殖機能維持

伊佐木(いさき)
伊佐木の食べ方として、塩焼きは、言わば定番中の定番。
ご飯のおかずとしても酒の肴としてもまさに白眉です。
名前の由来は、伊佐木の棲息場所が、外洋の岬付近や沖合の小島など潮早い荒波の礁にあることから、魚岬(いさき)と呼ぶようになったという説と、磯(いそ)と魚(き)からなる転訛語という2つの説があります。
主な成分とその効能
伊佐木は、消化のよいタンパク質が豊富で低カロリーなのでダイエット向きです。
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
マグネシウム
心臓病予防 精神安定 集中力アップ 筋肉痛緩和 便秘解消 血液サラサラ 骨粗しょう症 糖尿病 頭痛 むくみ 肥満 コレステロール抑制
リン
血液サラサラ 肥満 糖尿病 腎臓
ナイアシン
肝臓病 血行促進 精神安定 糖尿病 脳 二日酔い 不眠症 毛髪(抜け毛、薄毛など) 美肌

栄螺(さざえ)
栄螺には、角のあるものとないものがあり、波の荒い海域に棲むものは、角ができやすいと言われています。
「栄螺」の字の由来は、巻貝を意味する「螺(にな)」と、表面の角がいかにも栄えているように見えることから「栄」の字を組み合わせたものです。
主な成分とその効能
栄螺は、たんぱく質の含有量が魚と同等か、それ以上ですが、コラーゲンなどの硬たんぱく質が多いため、肉がコリコリと硬くしまっています。
タウリン
肝臓 高血圧 コレステロール抑制 血液サラサラ 動脈硬化 肉体疲労 眼精疲労
鉄分
貧血 肉体疲労 頭痛 立ちくらみ 動悸 息切れ 肩こり 不眠症 冷え性
ビタミンA
抗酸化作用 美肌 粘膜 目疲れ ガン予防 動脈硬化 風邪予防 免疫力アップ 生殖機能維持
ビタミンB1
脚気予防 疲労回復 ストレス解消 肝臓 脳 神経痛 肩こり、腰痛、便秘
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全

初鰹(はつがつお)
目には青葉 山ほととぎす 初鰹 (山口素堂 やまぐちそどう)
江戸っ子には目がない「初もの」を詠んだ、初夏の清々しい風情が伝わる粋なうた
4月から6月にかけ、黒潮にのって日本近海にやってくる鰹(カツオ)は、 「上ぼり鰹」または「初鰹」などと呼ばれています。
細身であっさりしたのが特徴ですが、 「足の速い(傷みやすい)魚」として知られているように鮮度が命で、釣った次の日にはもう刺身で食べる事はできません。
1年で地球を6周以上も泳げるパワーを秘めた鰹(カツオ)は、全体的に栄養価が高く、脳の働きを活性化する「DHA」、中性脂肪を減らし血液をさらさらにする 「EPA」 が豊富に含まれています。 ビタミンB12・ビタミンD・鉄分 も多く含み、疲労回復にも効果が高いので、栄養の宝庫と言える魚です。
主な成分とその効能
鰹は良質なたんぱく源であり、ビタミン、ミネラルも豊富。
特に、血合い肉は、レバーと同じくらい栄養がありますが、脂肪が少ないので肥満気味の人に好適です。
セレン・セレニウム
ガン予防 抗酸化作用 糖尿病 動脈硬化 免疫力アップ 老化
たんぱく質
免疫力強化 筋肉疲労 筋肉痛 筋肉、筋力強化 骨粗しょう症 毛髪(抜け毛、薄毛など)
トリプトファン
精神安定 不眠症
ナイアシン
肝臓病 血行促進 精神安定 糖尿病 脳 二日酔い 不眠症 毛髪(抜け毛、薄毛など) 美肌
ビタミンA
抗酸化作用 美肌 粘膜 目疲れ ガン予防 動脈硬化 風邪予防 免疫力アップ 生殖機能維持
ビタミンB1
脚気予防 疲労回復 ストレス解消 肝臓 脳 神経痛 肩こり、腰痛、便秘
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
ビタミンB12
ストレス解消 精神安定 貧血 疲労回復 不眠症
ビタミンD
骨粗しょう症 虫歯 目 筋肉 ホルモンバランス 糖尿病 ガン予防
メチオニン
アレルギー疾患 コレステロール抑制 肝機能 抗酸化作用 精神安定
ヨード
肥満 毛髪(抜け毛、薄毛など) 歯

海鞘(ほや)
見た目がパイナップルに似ているので、「海のパイナップル」と呼ばれている海鞘は、江戸時代には松前や津軽の産物として知られ、老海鼠・保夜・石勃卒などと記される、古くから食用とされてきた貝の一種です。
主な成分とその効能
海鞘(ほや)の硬い外皮の内側には、水液がありますが、この水液も酢の物や吸い物に利用されます。
海鞘(ほや)の調理法は酢の物が代表的で、他には、刺身・焼き物・揚げ物にも用いられます。
セレン・セレニウム
ガン予防 抗酸化作用 糖尿病 動脈硬化 免疫力アップ 老化

貧血 免疫力アップ 毛髪(抜け毛、薄毛など)

野菜

蓴菜(じゅんさい)
蓴菜は、全国各地の水の清らかな池や沼に生育する多年草で、古くは「古事記」や「日本書紀」、「万葉集」には「奴那波(ぬなは)」として記されおり、江戸時代中期の「農業全書」でも、山野菜の一つとして栽培について記述されています。
食すのは、水面下の茎の頂部からでた若葉と茎ですが栄養的価値は低いです。
主な成分とその効能
全体が、ガラクトースやマンノースなどの多糖類の混合物である透明なゼリー状の粘膜に覆われているため、胃や十二指腸潰瘍の改善を目的とした漢方として、スープで飲まれます。
ビタミンB12
ストレス解消 精神安定 貧血 疲労回復 不眠症

茗荷竹(みょうがたけ)
茗荷は、収穫時期で分けて7月〜8月に採れるものを「夏茗荷」、9月〜10月に採れるものを「秋茗荷」と言い、3月〜5月に収穫される、主に秋茗荷に土を盛るなどして茎を軟化栽培したものは、「茗荷竹」あるいは「棒茗荷」と呼ばれます。
主な成分とその効能
茗荷の香り成分には、頭をシャキッとさせてくれる「アルファピネン」という成分が含まれています。
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
食物繊維
便秘 歯 肥満 動脈硬化 心臓病予防 コレステロール抑制 糖尿病 高血圧 整腸作用 虫垂炎予防 大腸ガン予防 痔

よもぎ
今が旬の食物繊維豊富なものといえば、よもぎです。
香りが大変よく、餅や団子に入れると美味なため、餅草とも呼ばれています。
主な成分とその効能
よもぎは、いろいろな栄養素を含み、万能薬草といわれるほど様々な効果をもっているため、漢方薬の材料として病気の治療や改善にも用いられている食材です。
カルシウム
骨軟化症 骨粗しょう症 自律神経失調症 不眠症 精神安定
食物繊維
便秘 歯 肥満 動脈硬化 心臓病予防 コレステロール抑制 糖尿病 高血圧 整腸作用 虫垂炎予防 大腸ガン予防 痔
ビタミンA
抗酸化作用 美肌 粘膜 目疲れ ガン予防 動脈硬化 風邪予防 免疫力アップ 生殖機能維持
β-カロチン
胃 風邪 花粉症 ガン予防 肝機能 血行促進 抗酸化作用 精神安定 動脈硬化 粘膜強化 脳 肌荒れ 疲労回復 目疲れ 老化

果物

桜桃(さくらんぼ)
桜桃という名称は、もともと桜の実を指す「桜ん坊」からきたといわれています。
正式には「西洋実桜(せいようみざくら)」といいますが、今では桜桃(さくらんぼ)のほうが一般的になりました。
日本で桜桃が栽培されるようになったのは、明治の初め頃のこと。
アメリカやフランスから導入された桜桃が定着し、現在では山形県をはじめ青森県や山梨県などで栽培されています。
主な成分とその効能
茗荷の香り成分には、頭をシャキッとさせてくれる「アルファピネン」という成分が含まれています。
アントシアニン
動脈硬化 抗酸化作用 抗血栓 目疲れ 視力回復
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ

他月の食材
睦月(1月)  如月(2月)  弥生(3月) 卯月(4月) 皐月(5月)  水無月(6月)
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