静岡の和食処

六月の旬の食材

魚介類

鮎並(あいなめ)
「あいなめ」の語源には、鮎のように滑らかなので「鮎滑(あゆなめ)」が転じたとする説と、鮎に似ていることから「鮎並(あゆなみ)」が転じたとする説があります。
しかし、滑らかな魚は、鮎と鮎並だけではないので「鮎滑」の説は考えがたく、「鮎並」の説が一般的なようです。
しかし、似ているのは見た目の姿ではなく、鮎のように縄張りを持つからか、鮎のように速く泳ぐところからきていると考えられます。
「あゆなみ」から「あいなめ」に転じたのは、魚を示す接尾語「め」が影響したためと言われていますが、一説には、「あい」は「愛」、「な」は「の」、「め」は魚名の語尾に付く語で、「愛の魚(賞賛すべき美味な魚)」の意味とも言われています。
鮎並の主な成分とその効能
鮎並は、非常に優秀な魚で、栄養価が豊富なため「病人食」としても昔から利用されています。
白身なのに脂がのっていて食味も抜群のうえ臭みもありません。
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
ビタミンD
骨粗しょう症 虫歯 目 筋肉 ホルモンバランス 糖尿病 ガン予防
ビタミンE
抗酸化作用 動脈硬化 老化 美肌 疲労
IPA
血液サラサラ 動脈硬化 高血圧 コレステロール抑制 脳卒中 心筋梗塞 ガン予防
DHA
コレステロール抑制 精神安定 動脈硬化 白内障 不眠症 痴呆症 視力回復 免疫力アップ 記憶力向上 生活習慣病

鮎(あゆ)
鮎の語源は「あゆる(川を下るという意味)」という言葉からで、古くから「占いの材料」として使用されていたことから、この漢字になったようです。
鮎の主な成分とその効能
天然ものと養殖ものとでの栄養価の違いがあります。
中でも、体から活性酸素の害を守り、老化防止に役立つビタミン「ビタミンE」は養殖のほうが数倍多く含んでいることが証明されています。
亜鉛
コラーゲン生成 美肌 毛髪(抜け毛、薄毛など 味覚機能維持 抗酸化作用 活性酸素除去 生殖機能維持 ホルモンバランス 糖尿病 アルコール代謝 免疫力維持 血糖値の維持 精神安定
カルシウム
骨軟化症 骨粗しょう症 自律神経失調症 不眠症 精神安定
ビタミンA
抗酸化作用 美肌 粘膜 目疲れ ガン予防 動脈硬化 風邪予防 免疫力アップ 生殖機能維持
ビタミンD
骨粗しょう症 虫歯 目 筋肉 ホルモンバランス 糖尿病 ガン予防
ビタミンE
抗酸化作用 動脈硬化 老化 美肌 疲労
ビタミンK
歯茎 痔 骨

胡麻鯖(ごまさば)
お腹に黒いゴマのような斑点がたくさんある胡麻鯖は、もともと脂質が少なく、あっさりしていて、一年を通しても味がほとんど変わりません。
ただ、真鯖(まさば)の味が落ちる季節に、それに代って大量に漁獲されるため、夏が旬とされています。
胡麻鯖の主な成分とその効能
鯖は、旨味の元であるアミノ酸を多く含むとても美味しい魚です。
しかし、内臓に含まれる酵素の働きが強く、漁獲後すぐに、アミノ酸の一種であるヒスチジンがヒスタミンに変わってしまうため、「鯖の生き腐れ」と言うほど、鮮度が落ちやすい魚としても有名です。
EPA
動脈硬化 脳梗塞 心筋梗塞 コレステロール抑制 血液サラサラ 高血圧
DHA
コレステロール抑制 精神安定 動脈硬化 白内障 不眠症 痴呆症 視力回復 免疫力アップ 記憶力向上 生活習慣病
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全

野菜

新牛蒡(しんごぼう)
牛蒡の旬は晩秋から初冬ですが、5月頃から出回る細めの牛蒡を新牛蒡とよびます。
別名「夏牛蒡(なつごぼう)」とも呼ばれる初夏の味で、やわらかくて香りが良く、柳川鍋に用いられます。
新牛蒡の主な成分とその効能
牛蒡は、栄養的には乏しいのですが繊維が多いので整腸や便秘の解消に役立ちます。
イヌリン
ダイエット 便秘 整腸作用 糖尿病 高血圧
オリゴ糖
コレステロール抑制 糖尿病 下痢 便秘 免疫強化
ビタミンB1
脚気予防 疲労回復 ストレス解消 肝臓 脳 神経痛 肩こり、腰痛、便秘
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血

フラクトオリゴ糖
肥満 便秘 動脈硬化 整腸作用 虫歯予防
ポリフェノール
抗酸化作用 虫歯予防 糖尿病 ガン予防 動脈硬化 高血圧

さやえんどう
さやえんどうは、えんどう豆の若いもので、さやごと食します。
「きぬさや」とも呼ばれるさやえんどうが渡来したのは奈良時代で、当時は「のらまめ」と呼ばれていました。
さやえんどうの主な成分とその効能
さやえんどうは、生育の途中で摘み取られるため、ビタミンCを多く含んでいます。
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血
β-カロチン
胃 風邪 花粉症 ガン予防 肝機能 血行促進 抗酸化作用 精神安定 動脈硬化 粘膜強化 脳 肌荒れ 疲労回復 目疲れ 老化

唐辛子
唐辛子は、 コロンブスによって中南米から持ち帰られるとまたたく間に世界中に広まり、各地の食文化に革命をもたらしました。
コショウと違って各地の郷土食にガッチリと組み込まれています。
わずか200年〜300年の間に、 これほどまでも世界各地の食文化を変えた例は他にありません。
理由の一つは、唐辛子が熱帯から温帯にかけて 広い地域で栽培できて、各地の気候風土に合わせて様々に変化していく適応性の強い植物だったという事です。
唐辛子の主な成分とその効能
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンには、皮膚を刺激し、血液循環を良くする働きがあるため、食用以外に湿布薬などにも使われています。
カプサイシン
血行促進 抗炎症作用 殺菌作用 肥満 毛髪(抜け毛、薄毛など) 胃潰瘍
ビタミンB6
筋肉・血液・皮膚・髪・歯の形成 免疫力アップ 赤血球の合成 脂肪・蛋白質の代謝促進

果物

枇杷(びわ)
初夏になると青果コーナーに並び始める枇杷は、季節感を感じさせてくれる果物の一つです。
枇杷の歴史は古く、琵琶法師の名の由来である楽器の琵琶は、その形が果物のびわ(枇杷)に似ているところから来ています。
枇杷の品種は茂木(もぎ)、田中、白茂木(しろもぎ)、大房(おおぶさ/たいぶさ)などがあります。
枇杷の主な成分とその効能
枇杷の葉は昔から腰痛や腹痛など、幹部に当てると痛みに効くとして民間療法に利用されていたそうです。
また、近頃では、ガンに対して非常に効果が高いとの話も聞きます。
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血

β-カロチン
胃 風邪 花粉症 ガン予防 肝機能 血行促進 抗酸化作用 精神安定 動脈硬化 粘膜強化 脳 肌荒れ 疲労回復 目疲れ 老化

マンゴスティン
ほどよい甘みと酸味、そしてジューシーな味わいが特徴のマンゴスチンは、「果物の女王」と言われているトロピカルフルーツで、マンゴーやチェリモヤとともに世界三大美果としても有名です。
マンゴスティンの主な成分とその効能
マンゴスティンは食物繊維が豊富で、抗酸化作用があるとされるポリフェノールの一種のキサントンが含まれており、アンチエイジングには持って来いの果物です。
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血

マンガン
肝機能 糖尿病 骨 骨粗しょう症

他月の食材
睦月(1月)  如月(2月)  弥生(3月) 卯月(4月) 皐月(5月)  水無月(6月)
文月(7月)  葉月(8月)  長月(9月) 神無月(10月) 霜月(11月)  師走(12月)
旬の食材カレンダーに戻る